経理を効率化してくれるクラウド会計ソフト。しかし一部の中小企業ではクラウド会計ソフトが気になるのに、従来からあるパッケージ型会計ソフトを使い続けているという声を耳にします。
クラウド会計ソフトの導入を検討したのにもかかわらず、従来の会計ソフトから切り替えがストップしてしまうことがあるのです。
クラウド会計ソフトを導入しなかった場合のデメリットについて徹底的に解説します。
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会計ソフトを導入するときに相談する相手とは
日本の中小企業では会計ソフトを変更するとき、誰に相談していることが多いのでしょうか。
会計ソフトの営業担当、現場の経理担当者、顧問税理士、顧問会計士、経営者仲間などが思いつくかもしれません。
私たちが実際に企業の経理現場にコンサルタントとしてお伺いしたとき、経営者が会計ソフトについて相談するのは社内の経理責任者と顧問税理士・会計士に相談していることが多いと気がつきました。
ではなぜ経営者は彼ら・彼女らに相談するのか具体的にみていきましょう。
社内の経理責任者
現場の経理実務を知っているのは経理の責任者。そのため経営者はまず経理責任者に会計ソフトについて相談します。
経理責任者は
- 経理実務担当者が使い勝手がいい会計ソフト
- 自社の業種
- 自社の規模
を考慮して会計ソフトを比較します。
しかしもっと大切なのは会計ソフトを刷新することで経理業務の効率化を考えること。
このことに気が付いて会計ソフトの情報収集ができる経理責任者は実はあまり多くありません。
今は会計ソフトで適切なものを選べば経理業務が効率化できる時代です。
経理責任者のITリテラシーがあまり高くなければ、会計ソフトは効率化という観点からは選ばれないのです。
顧問税理士・会計士
経営者が経理責任者に会計ソフトについて相談したあとは、顧問税理士・会計士に念のため確認する方が多いです。
実際に私たちが経理の業務改善の現場に入っているときにも、必ず顧問税理士・会計士に相談をされています。
しかしまだクラウド会計ソフトについて知識がない先生方の場合は、新規のクラウド会計ソフト導入にストップがかかることも。
先生方の理解がクラウド会計ソフトに追いついていないために、みすみす自社の経理を効率化するチャンスを見送ることになるのです。
導入する会計ソフトの種類は顧問税理士・会計士がほぼ決めている
会計ソフトを入れ替える場合、社内での検討はもちろんありますが決定権はほぼ顧問税理士・会計士にあります。
いくら現場がクラウド会計ソフトを使いたいと伝えても、先生方がノーといえばそれまでです。
特に長い付き合いの場合、先生方の都合に合わせる経営者が大半ではないでしょうか。
税理士・会計士がクラウド会計ソフトの導入に反対する理由として、
- クラウド会計ソフトを使いこなす自信がない、
- 新しいソフトの操作を覚えるための勉強コストがかかる
などがあります。
最後にあまり大きな声ではいえませんが、先生方が記帳代行などで稼いでいた場合はクラウド会計ソフトで業務が効率化されると仕事がなくなってしまいます。
このような理由から一部の税理士・会計士はクラウド会計ソフト導入に積極的ではないという事実があるのです。
クラウド会計ソフトに弱い税理士・会計士と付き合ってはいけない理由
クラウド会計ソフトには経理を効率化できるなどのメリットがたくさんあります。
しかし先ほどの項目でお伝えしたとおり、一部の税理士・会計士はこのクラウド会計ソフトの導入に積極的ではありません。
ここからはクラウド会計ソフトに弱い税理士・会計士と付き合うと自社にどのようなデメリットがあるのか具体的に解説します。
自社の効率化が進まない
近年経理まわりのテクノロジーは大幅に発展しています。
会計入力が自動で約7割終わらせることができたり、仕訳を入力することで支払いデータが100件あったとしても3分でデータ作成が完了するほど。
クラウド会計ソフトを導入しなければ、非効率な作業をこれからも続けることになるのです。
経営判断が相対的に遅くなる
経理が効率化できれば自動的に試算表の完成が早くなります。
その結果、スピーディーな経営判断が実現するのです。
競合他社がどんどんクラウド会計ソフトを導入していっている中、自社がこれまで通りのプロセスで試算表を作成していた場合、相対的に自社の経営判断が遅くなってしまいます。
また、クラウド会計ソフトを導入していれば離れた場所にいても顧問税理士・会計士と同じデータを確認することが可能。
顧問税理士・会計士が資料をまとめて1ヶ月に1時間訪問してくれるよりも、聞きたいことがあるときに電話でデータを見ながら10分話せる方が満足度が高いのではないでしょうか。
このようにクラウド会計ソフトを導入しなければ、競合他社に比べてどんどん経営判断のスピードが遅れていくでしょう。
ムダな経費がかかり続ける
パッケージ型の会計ソフトの場合、法改正やバージョンアップの際に新しいバージョンを購入し直さなければなりません。
また、会計ソフトを操作する人数が増やしたい場合は追加で高いライセンス料を支払う必要があります。
一方クラウド会計ソフトではバージョンアップは自動でベンダーが行うため、ユーザーはとくに何もすることなく最新のソフトを利用することができます。また、ユーザー追加も月数百円で済み、必要なくなれば即1ユーザー分解約すればOKです。
さらにクラウド会計ソフトでなければ会計入力の自動化ができないため経理の効率化ができない分、会計入力をする人件費がかかり続けます。
クラウド会計ソフトを導入しなければこのようなコストがずっとかかり続けるのです。
まとめ
クラウド会計ソフトはほとんどの場合、今までの経理業務を効率化してくれます。
スピーディーな経営判断を可能にし、自社の経理が効率化され、経費削減にもつながるクラウド会計ソフトを導入しないのはデメリットの方が多いはずです。
もしこの記事をお読みになって、顧問税理士・会計士の先生にクラウド会計ソフトを反対された経営者・経理責任者の方がいらっしゃいましたら弊社スマート経理へご相談ください。