日本の出生率が下がってきたと言われ、もう何十年も立ちます。
このまま行けば、あと50年もすれば日本人の人口は現在の半分になってしまうという統計も出ています。
それに伴い、日本人の平均年齢もどんどんと上がっていき、ついには団塊の世代の方が相次いで現役を退いています。
ですが、ここで問題があります。
次世代の人たちが育ってきていない、という問題です。
この記事では、次世代への事業承継について、考えてみます。
Contents
そもそも事業承継って何?
事業承継とは、会社の経営を後継者に引き継ぐことをいいます。
事業承継は単に「次の社長を誰にするか(経営承継)」という問題だけではなく、
会社の経営権そのものの「自社株を誰に引き継ぐか(所有承継)」
「後継者教育をどう行うか(後継者教育)」という問題も重要です。
今後必要となる3つの承継
1.事業承継 事業承継を考えるための経営承継が不可欠
中堅中小企業にとって、オーナー社長の経営手腕が会社の強みや存立基盤そのものになっていることが多く「誰」を後継者にして事業を引き継ぐのかは重要な経営課題です。
2.経営承継 経営承継を考えるためには経理承継が必要
経営承継の具体的内容は、一般的には
- 経営権承継
- 自社株式の承継
- 事業用の資産(負債を含む)の承継
といわれています。
しかし、これらの承継する前に経営理念や経営ビジョンを今の経営者と後継者が共有する。
これが、円滑な承継を進める上で不可欠なことです。
誰に事業を承継(引継ぎ)するのかにはついては、大きく3通りの方法があります。
- 親族に承継する
- (親族外の)従業員等に承継する
- M&Aで承継する
経営理念は「何のために会社は存在するのか」を明らかにしたものです。
そして経営ビジョンは「その理念を実現するために何をするのか」を示したものです。
会社が存在する理由。
そして、それを実現するための方策。
この2つが共有されていなければ、経営承継は「絵に描いた餅」となってしまいます。
「経営の承継は、理念の承継から」です。
経営権をバトンタッチするには、リレー競技のバトンを渡す時ように一定期間、一緒に走る並走が必要です。
事業承継には時間がかかります。
経営承継を円滑に進めるためには経営承継の計画を立て、時間的余裕をもって取り組むことも大切です。
3.経理承継 ここでは経理承継の必要性を解説します
「経理承継」とは経営承継基礎(基盤)となるものです。
IT技術の躍進で、使えるサービスも増えてきました。
ちまたでは、「AIに経理業務は取って代わられる時代が来る」とも言われています。
これまでの業務を「AIやITツール(RPA)」に引き継ぎたい、と思っている経営者の方もいるかも、しれません。
経理担当者では、未来に向けてのアクションを起こすことを望まれている方もいるかもしれません。
では、なぜ「経理承継」が必要なのでしょう?
「経理承継」が出来ていないと、どうなるのか?
「経理承継」が出来ていないと・・・
正しい経営判断できません。
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)の頭文字をつなげて作られた言葉、『VUCA』。
世界は今VUCAワールドになったと言われています。
グローバル化で経済が複雑に絡み合い、イノベーションが絶えず生まれているVUCAの時代では、未来を予測するのは難しいでしょう。
そんなVUCAの時代では、経営判断にもスピードが確実に大切な時代です。
「経理承継」出来ていないと・・・
無駄なコストを垂れ流してしまいます。
「経営」するのにどのくらいお金が掛かっていたのか。
ここは本当に大事な問題です。
これから違った方法を取り入れるとしても、「どうするか」ということを考える時には
今までのお金の流れを知ることは大事なこととなります。
これが「経理承継」です。
「経営」のことがわかっていても、
「経理」のことがわかっていなければ・・・
必要のない業務に時間と費用を費やしてしまうことになります。
特に、「経理」は経理担当者にすべてを任せていたりして、その会社独自のやり方があったりすることが多いので、「経理承継」はとても大事な問題になってくるのです。
経営承継できなければ、その結果、事業承継できない、ということになりかねません。
なぜ、「イマ」なのか?
そうなのです!
「経理承継」をして、特にシステムを変えてしまうなどと考えるには、タイミングがとても大事になってきます。
会社を巡る周りの状況も、平成の時代30年の間でかなり変わりました。
その間に、じわじわと世の中の状況も変わってきました。
そういう意味では、平成は昭和のやり方をゆっくりじわじわと変化させてきたとも言えるでしょう。
「経理」を取り巻く環境は何が変わったかあなたはわかりますか?
【経理を取り巻く3大変化】
・変化1 環境の変化
・変化2 人口減少
・変化3 経理に求められることの変化
今、まさに時代は昭和から平成を超えて令和へ。
昭和で始めたことを、平成の時代がじわじわと変化させて来ました。
どうやってするの?
手順1 業務改善
まずは、経理フロー再構築(最適化)が必要です。
必要、不要な業務の洗い出し(簡素化)をします。
アウトソーシングなら、
手順2 ナレッジマネジメント
これまでの経理業務では、その経理ノウハウは個人の頭の中にしかありませんでした。
マニュアルを作ってはいますが、そのマニュアル自体は陳腐化しているのが現状です。
一人の経理担当者のみに任せきりになってしまうことは、その担当者が退職やなにかがあった時に、周りは何もわからなくなってしまいます。
そうならないためにも、今後は、アウトソーシングを上手く活用するべきです。
そうすると、何が起きると思いますか?
経理業務の垣根が限りなく低くなります。
たとえば、パソコン上で複数のソフトやサービスを違和感なく同じ操作で利用できることなどいわゆる「シームレス」になるということです。
誰でもカンタンに業務が出来るようになれば、引継ぎ・経理担当者の教育はいらなくなります。
そもそも、そういった悩みから解放されるということになります。
自律性のある経理へ変化することにも繋がり、
会社では願ったり叶ったりなこと
・・・なのではないでしょうか?
どんなサービス?
アウトソーシングサービスは今いろんなサービスが出てきています。
その中でも主なサービスとして、 Smart経理 をご紹介します。
経理は「採用」するのではなく、「利用」する経理へ。
スマート経理は、クラウドサービスを活用した新しい経理代行サービスです。
クライアント様は必要書類をスキャンするだけ。
シンプルなオペレーションで、経理がまわるサービスをご利用いただけます。
まとめ
- 事業承継には「経営承継」と「経理承継」が不可欠になる。
- 中でも「経理承継」ができていないと、正しい経営判断ができない。
- 「経理承継」はムダなコストの垂れ流しを防ぐ。
- 「経理承継」が出来ないと「経営承継」が出来ず、結果「事業承継」できない。
- 「経理承継」をするならイマのタイミングはベスト!
- アウトソーシングを上手く活用するといい。
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